映画感想

クロッシング

韓国映画、クロッシングを見た。
ある脱北者の半生を元にした作品で、彼の一人息子を中心に描かれている。

少々感傷に浸りすぎな面が気になったけれど、90年代の北朝鮮を垣間見ることのできるすばらしい映画でした。北朝鮮を写した貴重な映像資料等々、綿密な考証を重ねて製作されたそうで、非常にリアリティがあった。

僕たちにとっては当たり前すぎる些細な日常風景でさえ、この映画の中では何物にも変えがたい幸せなことに感じられる。幸せが、不幸とかみ合った相対性の中にあることを痛感させられる。

マジで幸せってなんだろう。とそんなことをずっと考えてしまった。

人権なんて全くない。そんな国がすぐそこにある。とんでもねえな。

以下、若干ネタばれ気味

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三島由紀夫の半生を綴った「Mishima : A Life In Four Chapters」

ジョージ・ルーカス。フランシス・F・コッポラ。いわずと知れた映画界の巨匠だが、世界でもっとも有名な日本人映画監督といえば黒澤明である。未来永劫、映画史に燦然と語り継がれるだろうと言われている黒澤の才能を認め、彼を支えたのは日本ではなくその巨匠たちだった。

そして、今回取り上げる三島由紀夫という人物。”あのような最期”を迎えなければ、間違いなくノーベル文学賞を受賞しただろうとまで言われている天才作家である。彼の最期は壮絶だった。市ヶ谷にある陸上自衛隊駐屯地にて総監を人質に立てこもり、自衛官に向けて演説、その後割腹、絶命。享年45歳。

そんな三島由紀夫の半生を綴った一大巨編が、映画として1985年に製作され公開されていた。主演は緒方拳。日本を舞台に、全編日本語で撮られたこの作品を作ったのは、残念ながら日本人ではない。先に挙げた黒澤明を支えた二人の巨匠と、海外の優れた才能たちだった。(この作品は1985年のカンヌ国際映画祭にて最優秀芸術貢献賞を受賞している。)

なぜなんだろう。悲しさがあふれてくる。
この作品は、2009年現在、日本では未公開である。

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映画「シリアナ」によって鑑みる知識水準の低さ


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シリアナという映画を見た。自分の知識水準の低さが垣間見えた気がした。
ダメだ。俺、まだ全然世界を知らない。このぐらいのレベルの話がすんなりわかるようになりたい。

いや、この映画を見た感想として、そう思えるだけまだマシなのかもしれない。2年前の自分なら、寝てしまうか、途中で見るのをやめていただろう。中東とアメリカ、テロリズム、政治的な陰謀が渦巻いているという内容から分かるように、ド派手な社会派アクションに通じるスリルがあるはずなのに、仮想している視聴者の知識レベルが絶対的に高いものだから、世界情勢を知らないと本当の奥深くまでのめり込む事が出来ない。とても重大な題材であるのは分かるんだけど、話の筋道を追うのに必死な僕は、たぶん本質の一片も理解できていないだろう。所詮それだけの知識レベルしか持ち合わせていないのだ。このもどかしさは一言で説明できない。

だからつまり、構成が良い悪いといったような感想を抱く立場に、僕はそもそも立てていない。しかし僕にとってこの映画は非常にありがたい存在だ。もし、世界中がこういう映画であふれていたら、テレビさえこういうものばかりだったら、日々怠けがちな心を正して、学ぶ意欲を持ち続けられるのに・・・。もっと世界の真実が知りたい。そして世界を笑い返すだけの余裕がほしい。

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映画「容疑者Xの献身」の感想が超映画批評さんともろかぶり。

映画版「容疑者Xの献身」見ました。ついでに言うと、原作の小説も既読でした。
で、見たんだから感想でも書こうかなって思ったんだけど、超映画批評さんにアップされている感想がもうまんまその通りだったのでリンクだけ。

『容疑者Xの献身』40点(100点満点中)

なんつーか、こんなにいいたいことが一緒って言うのもなかなかないのでびっくりしました。うなずくしかなかった。最後の一文だけ引用させてください。

私は『容疑者Xの献身』を、原作を読んでいない、そして読むつもりのない人にすすめる。テレビだけ見て満足していた人ならば、そこそこ良いと感じられるだろう。そしてそんな人たちは、東野圭吾の小説版は読まないほうがいい。何もすすんで後悔する必要はない。

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おススメ映画:ロード・オブ・ウォー(lord of war)を見ろ!

久しぶりにいい作品に出会いました。

エンターテイメントであり、皮肉であり、そして真に現実的であり、
これこそが映画というメッセージだ。
くだらない自虐的な反戦ドキュメンタリーを見るなら、断然こちらをおススメします。

平和という言葉を、
ただそれだけの言葉を盲目に使い続けることに意味はない。

必要なのは、知識、教養、思考に裏打ちされた深い自分自身の思想。生きた目。
この生きた目を獲得することは、容易なことではないのだと最近感じています。

この映画の一番の功績は、
エンターテイメント性を保持したまま、
現在に生きる人間が持ったほうがいい視点を、擬似的に再現してくれている点だと思う。
このような悲劇的な現実を、相互的に関係しあう自分自身の世界としてみることが出来ない限り、
現実的で効果的な平和への解決策もまた、出てくる理由を僕はどうしても見つけることができない。

とにかく見てほしい。何も言わずに見てほしい。

yahoo映画/ロードオブウォー予告映像

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SiCKO(シッコ) - マイケル・ムーア

SiCKO(シッコ)を見た。

ひどい・・・。
ただただひどい・・・。

マイケル・ムーアの視点から見たアメリカは、いつも僕に衝撃と絶望を与えてくれる。
悲劇としか言いようのない医療システムの一側面、、、
日本だって人事じゃない・・・。

医療とは何なんだろう。
目の前で病んでいる人がいたら、
それを最大限の技術で治すこと。
お金の問題を二の次に出来る制度。それが国民健康保険。
アメリカに、この制度はない。
お金の問題が、直接的に国民の健康に結びつき
命よりも、お金が重くなっている現状。
国は人のはずなのに、国が人を食い物にしている地獄絵図。
絶対に見て損はしないと思います。

日本まだ引き返せるんじゃないか。
あんなことになってはいけない。

お金の心配をしないで、誰でも同じように高度な医療を受けられて
医者は、より多くの患者を治すことで、給料が上がっていく。

これがやっぱり理想に思える。

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木曜洋画劇場「ファイナル・デスティネーション」

あー、テレビ東京でファイナル・デスティネーションがやってる!
懐かしいなーこれ。
すごくスリリングでおもしろいです。
しかもアイディアが最高にいいんですよね。
仕事があるのに見たくなってきてしまった・・・。

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「ホテル・ルワンダ」そして「Million Voices」

ホテル・ルワンダを見た。
内容というかできばえはというと、、、ちょっと残念に思った。

国内の映画「俺は、君のためにこそ死ににいく」
も同じ感想を抱いたんですが、
映画としてのできばえと、
扱う題材の重要性は別に批評されなければいけないと思う。
意義という意味で言えば、
両者とも社会に対して推し量れないぐらい重要な意味合いがあったと思う。

ルワンダ紛争の経緯を紐解いていくと、
アフリカという大陸の歩んできた道のあまりの理不尽さに怒りがこみ上げてくる。
いい部分のみならず、悪い部分においても
世界というものが、確かにつながった一つであるということを痛感させられる。

でもだからといって、映画としての出来上がりがどうかという部分は、
やっぱり全く別なんだよ。
ルワンダ紛争の映画としてもう一つ「ルワンダの涙」というものがありますが、
僕はそちらのほうが良い出来だったと思います。

それから、タイトルにもしましたが、
この映画のエンディング曲「Million Voices」が相当よかった。
この曲を聞かせるために、この映画作ったんじゃないかというぐらいに、
ルワンダ紛争を知った後で聞くと相当しみる曲です。
歌詞の和訳を載せておきます。

「Million Voices」
(ルワンダ紛争で犠牲になった一般人の数が100万人といわれている。)

子供の声:
私の上に太陽は いつ戻るんだろう
取り返してくれるのは 誰なんだろう

ルワンダ ルワンダ

“選ばれるものは少ない”
ルワンダの流血には選ばれたくない
“メシャクらは火の中に入れられたが焼けない”
私はルワンダで焼かれたくない
“人は行いによって裁かれる”
それならアフリカよ お前の値打ちは?

地上の金やダイヤや財宝を集めても
ルワンダには換えられない

子供の声:
私の上に太陽は いつ戻るんだろう
取り返してくれるのは 誰なんだろう
(子供たちが泣いている 聞こえるか?)

アメリカが アメリカ合衆国なら
なぜアフリカは アフリカ合衆国になれない?
イギリスが 連合王国なら
なぜアフリカは王国を集めてアフリカ連合王国になれない?

子供の声:
私の上に太陽は いつ戻るんだろう
取り返してくれるのは 誰なんだろう
(子供たちが泣いている 誰か聞こえるか?)

天も泣く
イエスも泣く
神様 聞こえましたか?
私の叫びが聞こえましたか?
救ってくれますか?
ルワンダのことを話したい
ルワンダにこの歌を

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リリィシュシュのすべて

だいぶ前の映画です。
岩井俊二監督の作品です。
僕は公開当時に見て、
なんといっていいのかわからない感情に包まれたのを覚えています。
とりあえず、心の蔵を一突きされる映画っということだけは確かです。
youtubeにオープニングクリップがアップされているのでぜひ見てみてください。
これだけでセンスを感じてしまう。この映画の世界に飲まれてしまう。

本当に心が痛くなる映画なので、
おすすめとかするべきじゃないのかもしれない。


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映画「それでもボクはやってない」

「それでもボクはやってない」を見た。
なんと見ごたえのある作品だろうと思う。本当に見てよかった。
日本の憲法に守られている全員が見るべき映画だと思う。

僕ら男には、いつでも痴漢に間違われる可能性がある。
なのにその後自分がどうなっていくのか、まるっきりわかってなかった。

冤罪でつかまるというのは生半可なことじゃない。地獄だよ。
先入観や決め付けや利権構造など、
いろいろな問題がこれでもかとマイナスに作用していく絶望的状況。
現在の司法、警察の問題点が浮き彫りになっていく。

冤罪被害者に、救いなどなかった。

さまざまな問題をはらんでいる分、
一概に善悪を決めることもできず、とても難しい問題だと思う。。。

でもひとつだけはっきりとしていることは、
痴漢に苦しむのは何も被害女性だけではなく、
電車を利用する大半の正常な男性も同様なのだということ。

冤罪でつかまり、無罪を主張して裁判で戦うというのは、
もしかしたら被害を受けるよりも苦痛であるかもしれない。。。

いやいや、それは比べるべきところじゃないか。。
とりあえず、痴漢をしているクソヤローどもは、今すぐ日本人の人数分ぶん殴ぐらせろや。
って思った自分がいた。

もう、問題提議の質が高すぎて、未だに考えが全然見えてきません。。。

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