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「白票で投票する」という政治トラップ

投票用紙を白票のまま投票しようという主張がある。

入れたい候補がいないとき、誰に入れてわからないときは棄権せず、”誰もいないよ!”と言いましょう!その思いを白票に込めて投票しましょう!
その声は、きっと政治家達に、権力者達に伝わります。そして彼らはその声に配慮せざるを得なくなります。

選挙での「白票」を「社会を変える力がある」とミスリードする謎の集団「日本未来ネットワーク」のサイトが突如出現 | BUZZAP!(バザップ!)

これにシンパシーを感じてしまった人はちょっと注意した方がいい。

なぜなら、選挙、代議制、民主制といわれるパッケージ(つまり日本の政治制度)について本当に理解していたら、白票なんて行動は絶対にしようとは思わないからだ。

これについて非常に的確に表現してくれている文章があるので、ここで引用する。

今年3月に行われた大阪市長選挙では投票総数の1割を超え、2位候補の得票数の2倍近い45098票もの白票が投じられました。しかし再当選した橋下徹氏は「白票が多かったのは、メディアの責任だ。皆さんも反省してほしい」と述べて自らの責任とは考えておらず、政策にも大きな変更はありません。

選挙での「白票」を「社会を変える力がある」とミスリードする謎の集団「日本未来ネットワーク」のサイトが突如出現 | BUZZAP!(バザップ!)

これに尽きる。

投票は声援

政治家というのは、コミュニティの代表だ。だからこそ選挙区という小さい単位で区切られ、それに当選した人がその地区の代表として中央に集まり、意見を出し合う。

だから投票は、簡単にいえば「声援」だ。ぼくはあなたを信頼する。あなたの決めたことなら、どんな結果になろうとも受け入れる。そういう声援だ。白票はどこまでいっても無効票でしかない。記名される名前の多かった人が、そのコミュニティの総意ということになって、代表者はその人たちのために働く。白票を優先するより、自分を応援してくれる人たちのために働く。まったく当然のことじゃないか。それが選挙だ。

希望の候補者がいなければどうすればよい?

もし希望する候補者がいないなら、自分が立候補するか、信頼に足る人を擁立する。いまのシステム下では、それしかできない。とはいえ、これは誰にでもできることとは言いがたいから、いますぐ誰にでも可能な手段をあげるとすれば、それは自分の選挙区の立候補者に会いにいって、意見を思い切りぶつけることだ。その中で少しでもマシな人を選ぶしかない。

そして次の選挙には、あなたが出馬するか、あなたと同じ意見の人を送り込むしかない。

白票の評価ポイント

白票は、主権者の責任を放棄する意味ではまったくお話にならない。けれども、もあえて有用性を挙げるとすれば、選挙をまったく理解していない人をあぶり出すトラップとしては非常におもしろいと思う。

もしかしたら、これによって、選挙に興味のもてなかった人の視点を変えて、投票場に呼びこむ可能性だってあるかもしれない。

そして、たとえ無記名だとしても、投票行動を実際にしようしている(政治に興味を持っている)意味では、大いに未来がある。白票を投じた結果とそのネタばらしによって一層の政治理解を促す。個人的にはそういう壮大な戦略の中途であると思いたい。

なにかと話題の青木大和くん、ぼくはそんなに嫌いじゃない。小学生に扮するとかはどうでもよいので、ぜひこういう方向のヤツを期待します。

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